偽物ラブレター
俺のとっておきのサボり場所。
それは鍵のかかった屋上。
でも、鍵は俺が持ってる。
OBの先輩に譲ってもらったんだ。
考える事なんて一つ。
杏樹のこと……
あいつが山峰の事好きとか信じられない。
だって幼馴染みなのに冷たくされてんだぞ?
俺だったら嫌いになるけどな?
「くそっーーー!なんで俺じゃないんだよ!」
屋上で大の字で寝そべる。
こんな俺の気持ちなんて知らない空は快晴で太陽がまぶしい。