偽物ラブレター


俺の大切な存在だった。


俺の全てを捧げた。




そいつを俺が傷つけた。




たった一言の言葉で。




償いかのように入った族のグループ。
バイクを走らせ、喧嘩をして血だらけになった。




喧嘩をすることで素直になれる。
喧嘩は俺の全てとなった今、拳でしか語れない。




ケータイが鳴った。


これも族からの電話。
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