青空の下月夜に舞う 4

いざ。

と、なると……今更ながら緊張してきた。


どちらが話すのか、といった雰囲気の中。
意を決して話を切り出したのは私。


「もう、昔みたいには戻れないのかな」


これが。

やっぱり何度考えても一番の本音。

子供の頃みたいになれたらどんなにいいか。


雄大の目は見れなくて、俯いて口にした私に……
雄大は軽く溜め息を吐いた。



「それは、もう一度俺に片思いしろって意味?」


俯いた頭はそのままに、瞳だけを雄大に向ければ、雄大も私を見ていなかった。


そして……



「俺は昔からずっと麻衣が好きなんだけど、どうしろっていうの?」



私にゆっくり合わせてきた雄大の視線は、うっすらだけど……濡れている?


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