青空の下月夜に舞う 4
秘めた想いが溢れ出す







「さっみぃ~。耳がいてぇ……」

「わざわざ迎えに来なくていいのに」



冬休みは、ほとんどみんなと過ごした。

お正月をあけて、家に帰ったけどドアポストに雄大が持っていただろう家の鍵が入っていて。

中に入った形跡はなく、本当にもう来ないんだと胸がちょっとだけ寂しくも感じた。




今日からまた学校が始まる。

昨日裸女と一緒に新しい携帯を買いに行った。
家の名義が親の内は番号は変えない方がいいと言った、裸女の言葉に頷き、人生初スマホ。

使い方が全く分からなくて、昨日はずっとスマホとにらめっこ。

夜中に祐也から電話があって、今日迎えにいくとだけ告げられ……今隣を歩いてるんだけど……

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