青空の下月夜に舞う 4

幸せを手放さなければ、幸せは手に入らなくて。


きっとこのままだったとしても、私だけじゃなく雄大もダメだったと。

雄大も分かっていたんじゃないかと、祐也の胸で泣きながら思った。


鼻水も出てるし、ちっとも可愛くない泣き方をする私を、慶太郎も祐也も笑わなかった。

黙って側に居てくれる事がこんなにも温かいんだと。
一度壊れた涙腺は一々頭の中で考える事全てに反応して、涙に変わる。


泣きわめく私の隣で慶太郎がスマホをいじってたことなんて全く知らなくて。

我に返り、すっかり泣きつかれた所で、みんなにも大丈夫だと連絡回ったと教えてもらって急に恥ずかしくなった。
< 144 / 144 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:19

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

青空の下月夜に舞う 3

総文字数/92,774

青春・友情294ページ

表紙を見る
青空の下月夜に舞う 2

総文字数/97,996

青春・友情308ページ

表紙を見る
青空の下月夜に舞う

総文字数/110,677

青春・友情319ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop