青空の下月夜に舞う 4
毎日帰宅すると連絡を入れなくてはならない事ぐらいで、裸女が守れるなら、と。


自宅に固定電話を引くと言った雄大に、何の反発もしなかった。


そんな日々が一ヶ月も続けば、義務みたいになっていて、最近では帰ったら一番に電話に向かう。

番号も電話の横に書いておいてあるけど、もう覚えた。








「1286円になります」


子供連れのお客さん。

小さな手から2000円受け取り、お釣りを渡した所で、バイト時間も終わり、休憩室へと向かった。
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