青空の下月夜に舞う 4

今目開けて居たら……ホラーだな。

雄大の性格を考えるとしないだろう悪戯に、素直に瞼を開けた。


体は起こさずそのままに、見える限りで辺りを見回したけど、寝る前と違ってるのは、さっき雄大が消した電気だけ。

毛布の肌触りが良くて、足を動かす。



雄大は……今日隼人や慶太郎が来たって知らないのかな。

疑ってた訳じゃないけど、人の行動の先を読んで当たるのって凄い。


私が逃げるのかって。
雄大は不安に思うのだろうか。だから私を縛るのか。



雄大は私の考えが分かっても、私にはよくわからない部分が沢山ある。

寝返りをうって再び瞼を閉じたけど、今度は中々寝付くことが出来なかった。
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