青空の下月夜に舞う 4
ドキドキしながら着替えて。
玄関を出た時、じんわり手に汗までかいていた。
パン屋に着く前に、コンビニに入り周りを見渡すと、昨日の人は居なくて。
別の人に付けられてるのかと思ったけど、同じ年代の男の子は誰も見当たらなかった。
もし、付けられてても、私顔分かんないしね。
変にいつもと違う行動を取らずにいる方がいい気がして、そのままパン屋に向かった。
昨日ほど忙しくはないけど、暇な訳でもなく。
昼休み前に、また美舞の誰かが来るのかと思ったけど、私の知った顔が店に入ってくる事はなかった。
眠れずにいた昨夜。
色々考えてはいたけど、いざ行動するのはかなりの勇気が必要だな、と。
クリームパンと食パンを袋に入れながら思った。