青空の下月夜に舞う 4
一気に引き寄せられた腕は、車の中に倒れ込み……
私の後ろで閉められたスライドドア。
いきなりの事で声も出なくて、ドアが閉まった直後私の頭の上で面白そうに鼻で笑ったのは、私の腕を掴んだ人物。
「昨日ぶり」
「……」
「麻衣ちゃんもっと気を付けないと。本当に拐われるよ」
意地悪に笑う隼人だった。
「このままちょっとドライブするから」
飛んできた声は運転席からで、そちらを見ると運転しているのはサングラスにマスク姿の……
「ミナ……?」
「正解。俺が一番見た目が普通だからね。他の奴等だと髪でバレる」
声で分かったその人物は、笑いながらマスクを外してこちらに白い歯を見せる。
私の後ろで閉められたスライドドア。
いきなりの事で声も出なくて、ドアが閉まった直後私の頭の上で面白そうに鼻で笑ったのは、私の腕を掴んだ人物。
「昨日ぶり」
「……」
「麻衣ちゃんもっと気を付けないと。本当に拐われるよ」
意地悪に笑う隼人だった。
「このままちょっとドライブするから」
飛んできた声は運転席からで、そちらを見ると運転しているのはサングラスにマスク姿の……
「ミナ……?」
「正解。俺が一番見た目が普通だからね。他の奴等だと髪でバレる」
声で分かったその人物は、笑いながらマスクを外してこちらに白い歯を見せる。