青空の下月夜に舞う 4
「下ろして!こんなのダメなんだ!」
叫ぶ様に声を張り上げた。
「ごめん、話が見えないよ。麻衣ちゃん?説明して」
困惑の色を浮かべる隼人。
私は隼人の顔を見て、生唾を飲むと、
「逃げたくないの。もう本当の意味で」
しっかりと。目を見て言い放つ。
「こんな事をさせてしまって、ごめんなさい。私のためにみんなが動いてくれて、私はめちゃくちゃ幸せだよ」
「じゃあいいじゃん。守られてなって」
私を落ち着かせようと、なるべくゆっくり話す隼人だけど。
私の頭は早く車から降りなきゃって事ばかり思ってしまう。