青空の下月夜に舞う 4

「今バイト先の休憩室……店長がね、ご飯食べに来ないかって言われて、帰りが遅くなるから連絡を……」

『本当の話?それ』


私の言葉に被せる様に話す雄大。
やっぱり少し怒ってるんだ……


「ほ、本当だよ。店長に、兄に連絡したいって言ったら、店の電話からいいよって言われて。良かったらお兄さんも呼んでいいよって。雄大も来る?」


捲し立てる様に話した。
雄大から横槍を入れられない様に。

嘘じゃない。だけど、動揺を見せちゃ駄目だ。


今は、私に手を出されてなくても、いつ雄大が私に手を伸ばすのか分からないから。

その引き金は引いちゃいけない。



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