まるでペットのような彼
悠は、突然やってきてすぐに馴染んでしまった。



私も悠がいることに慣れてきて、そんな生活が1ヶ月も過ぎた頃






「ん…」

いつものように、朝を迎える。

また、悠に抱きつかれている。
同じベッドで寝て、悠は、はじめに言った通りに私に手を出してきたりしない。

だけど、寝てるときにたいてい抱きつかれているのだ。


はじめのときは、ものすごくビックリしたんだけど…


ほぼ毎日で慣れたというのもあるが、悠に抱きしめられていると心地よいのだ。


腰に回された手をそっと外して、ベッドから抜けでる。


ベッドで二人だが、いつも抱きつかれて寝てるので、ダブルサイズということもあり、余裕だ。


迫ってこない悠に、女としての魅力がないのかと思うときもあるが、自分との年齢差と悠のイケメン度合いを考えて、女に餓えてないんだからと納得してる。


寝顔を見ながら、
(こんなイケメンなんだもんね。私なんか相手にしなくてもいくらでも相手がいるわよね。)と一人ゴチてみる。


悠は、ホストのバイトをしているから、郁美より遅い帰りのことが多い。

だから、郁美が寝ているベッドに悠が入ってきて、郁美のことを抱きしめて寝ているのだ。


(あなたは、なにを思ってうちにきたの?)



いつものように、朝食を用意して家をでる。










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