まるでペットのような彼
だから、俺にとっては、これからも一緒に住むことが自然なことに思っていたんだが、郁美にしたらそう思ってなかったようだ。


俺が郁美の家に住み着いてから4ヶ月、気持ちを確認できてから1ヶ月経って、クリスマスを迎えた。
お互い仕事で、恋人らしい過ごし方なんてできなかったけど、郁美が俺の卒業後のことを聞いてきた。

俺は、郁美と離れることなど考えてなく、これからも一緒に住むなら引っ越しも考えていたんだが、引っ越しすることを言ったら、そのとき郁美が寂しそうな顔をしたんだ。


俺の誕生日にリビングで待っている郁美を見たときに、俺の気持ちに確信を持たせた。
そのとき、卒業後の授かり婚を目論んでいたんだが、そんなことしなくてもすぐに一緒になりたいと思った。

そう思っていたら、郁美が誕生日プレゼントにあげられるものならなんでもくれるなんてかわいいこと言うもんなんだから、思わずプロポーズしてしまった。

郁美は、ビックリしていたが、いつもの如く郁美が寝たらその左手薬指に予め用意していた指輪を嵌めておいた。

郁美の性格なら外さずに会社に行ってくれるだろうと考えてだ。

案の定、会社にしていったらしく、よく店にきてくれる奈央子さんが、話してくれた。

それからすぐに郁美の親御さんへ挨拶に行き入籍を済ませた。






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