まるでペットのような彼
クッタリした状態で、悠の上にいる。



「郁美にこんな積極的にされて、うれしい。」

「…」

「また、照れてる。」

「やん…じゃなくて…」

「じゃなくて、なに?」

「悠…イッてない?」

「あ…それね」
そう言って、悠が動いた。

「ひゃ…ン…ン…」

「俺、攻められるより、攻めるほうが好きなんだ。
郁美の攻めるのかわいかったから、よかったけどね。」

そう言った悠に思いきり攻められて、一晩中いつもの週末のごとく、寝れなかったのは、言うまでもない…








私は、まぶしい日差しを受けて、うとうととしていた…

「妬いたり、拗ねたりして自分から攻めてくる郁美もかわいかったな。」

なんてうれしそうに言ってキスしてきた悠。


ぼんやりと、(悠…元気すぎ…)などと思いながら、夢の中に落ちていった。







そんな微睡みの中に来訪者を告げる音がする。



ピンポーン
ピンポンピンポーン

何度も押してる。

「うん…起きる…」

かなりダルいが身体を起こそうとしたら悠にとめられた。

「郁美。無理しないで。
俺、昨日手加減してないから、起きれないでしょ?
俺が出るから。こんな時間に郁美の知り合いとかってことないでしょ?」

まぁ、宅配とかだろうからと悠に任せたのだ。






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