まるでペットのような彼
ちょっと深夜営業のスーパーに寄り道してから家に戻る。

灯りもついてなく、まだ悠は帰ってない。

(当然だよね。)
期待してたわけじゃないんだけど…
イベントって、浮かれる年齢じゃないものね。

なんて、自分を慰めてみる。


買ってきたチキンをとりあえず、焼きだす。
簡単にスープも用意しておく。

日付がかわる頃に、テーブルに用意して、一人食事しだす。


(そう言えば、悠がうちにきてからあと少しで4ヶ月になる。いつまでも、このままじゃいけないわよね。たしか、悠は四回生だっていうから、3月には、卒業だろう。
大学が終わったら、この生活も終わりかもしれない…
悠から就職とか聞いたことないけど…
ここの家賃と生活費にって、毎月7万も入れてくれてるし…そんな大金大丈夫なのかと思って聞いてみたら、前もそうだって言って押し切られてしまった。
あのお金も悪いと思って、とっといてある。
なにかのときに、プレゼントとかで返したい。
そういえば、ホストのバイトって毎日じゃないみたいだけど、毎日遅いのは、なんでだろ?)

悠のことって、知らないことばかりかもしれないと思いながら、食べていた。










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