まるでペットのような彼
食事を終えてケーキを出したら、悠がおもしろいことするから待ってと言った。


なにするんだろうと思っていたら、私に塗りだした。

「えっ?ちょっ…はる」
鼻の頭につけられてそこをパクりと食べられる。

「これ、やってみたかったんだよね。クリスマスプレゼントでお願い。」

「えっ?えっ?」

私が躊躇ってる間に、ラグに押し倒され、シャツを捲り上げられる。

悠は、楽しそうに私をデコレーションしたあと、とても美味しいと食べていた。






「…もう」

「ん?どうしたの?」

「ケーキ、食べれなかった」

「あ、ごめん。美味しく全部食べちゃったや。
でも、おかわりしていい?」

「…あ…の…」

おかわりって、ケーキじゃなくて、そういうことだよね~

「まてないからね」

やっぱり~


肉食狼系大型犬は、今夜も元気です。



「こんな美味しいシチュエーションつくってくれるんだから、美味しくいただかないとね。」

なんて、嬉しそうに言いながら食していく。


私は、今夜も翻弄されっぱなしになる。









< 68 / 137 >

この作品をシェア

pagetop