まるでペットのような彼
「郁美さん。今日って出かけたりする?」

「しないわよ。」

彼氏もいない私の休日は、普段できない家事をこなすのが日課だ。





まず、一緒に暮らすのに、ルールを設けることにした。


1異性は、もちろん友達とかを連れ込まない。
2朝食は、用意するけど夕食は、基本的に各自。
3プライベートには、干渉しない。




私は、平日仕事で付き合いや残業で遅くなるときがあるし、悠もホストのバイトで遅くなったりする。



そういえば、ホストって時間外営業とかしないのかしら?

そんな疑問があがり、部屋着を少し着替えて洗濯物をしながら、聞いてみた。


「悠、ホストって時間外営業とかないの?」

「ん?頼まれたなら、同伴とかするけど、俺は、ヘルプだからほとんどしないよ。」

ああいう世界だから、枕営業とか想像しちゃった。

みんながみんなそんなことしてるわけじゃないんだってことは、わかってるのに、悠のことを考えたら、モヤッとしてしまった。




悠が、部屋でなにかレポートを書いている。


「何してるの?」

「ん?研究レポートを仕上げてるんだ。」

大学の提出課題らしい。



ホントに大学生なんだ…









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