まるでペットのような彼
「仕事しているし、大学生だってことは、知られてないし、わかるときには、卒業できてるだろうからそこは、問題ないと思うけどね。
女の妬みって怖いからね。加藤ちゃんあたりは、問題ないし信用できるわよ。
あの娘、私と似てる。同じ匂いを感じるもの。」

奈央子さん、匂いってなんですか?
だけど、加藤さんに関しては、私も同様に思う。

媚びたりしたのを見たことない。

あれだけかわいいんだから、と思うんだけど…
奈央子と同じタイプなら、女の武器を極力使わないようにしてるんだろうな。


「そうか~、ホント私って知らなかったのね。」

「郁美。落ち着いたら、ハルくんに誰か紹介させてもらえないかな?」

「ふぇっ?」

「また、そんなかわいくない驚きかたして~
私だって、イケメンと付き合ってみたいのよ。
年上好きなイケメンもいるかもしれないじゃん?ハルくんみたいにさ。
まぁ、郁美だからあまり年齢差を感じてないかもだけどね!」

「それって、どういう意味よ。」
少し拗ねて言ってみる。

「言葉の通りよ。郁美って恋愛に関しては、お子ちゃまだから逆にハルくんからしたら、ちょうどよいのかもね!
だって、ハルくんてかなり経験豊富そうじゃない?
若いし、夜もお盛んなんじゃないの?」

ニヤニヤしながら言ってくる奈央子は、オヤジにしか感じない。
こんな美人さんなのに…






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