ハピネス
もしも叶うなら
開け放たれた窓から、心地よい日光が室内に入り込む。


「んっ……」


ポカポカと暖まっているその部屋で、私は机に突っ伏して今にも夢の中に行ってしまいそうになっていた。


周りには同じ机が何個もあって、壁には大きな黒板がくっついている。


だから“部屋”ってよりは“教室”の方が正しいんだけど――――…今の私には、どうでもいい。


「ファァ……」


目を3分の1程閉じて、机に突っ伏したまま欠伸をした時だった―――――…


――――パコン


「っ!?たっ…!?」


いきなり頭に何かがぶつかって、パッと体を起こした。
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