ハピネス
ど、どうしよう、どうしたらいいの!?


「巴、大丈夫かっ!?」


アタフタする事しか出来ない私と惟万理をよそに、比嘉君は素早く巴ちゃんの体を支えた。


「ケホッ…大丈夫……」


「だけど顔色悪いぞ?今日はもう病室戻るぞ」


「ええ~~~…天祢ちゃんと惟万理ちゃんと遊びたい……」


「じゃあ巴ちゃん、病室で2人に絵本呼んで貰おっか。だから戻ろう?」


千熊君はそう言うと、チラッと私と惟万理の顔を見る。


「そ、そうだね!巴ちゃん、絵本読もう?」


惟万理は彼氏の意図を理解したのか、巴ちゃんに片手を差し伸べた。
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