ハピネス
「分かった……じゃあ天祢ちゃんとも手繋ぐ!!」


こうして巴ちゃんの右手は私の左手、左手は惟万理の右手と手繋がった。


巴ちゃんの手はプニプニしてて柔らかくて、ぬいぐるみみたいで気持ちいい。


でも私の心の中には、黒いモヤモヤが燻っていた。


さっきの巴ちゃん、凄い苦しそうだった……


彼女がまだ幼稚園児だから大袈裟に見えたんじゃなくて、やっぱり巴ちゃんは………


「やめやめ…下世話な想像しちゃダメ私」


5人で病室に戻る途中、誰にもバレない位の声で呟いた。


今日初めて会った私があれこれ考えていい資格なんて、無い。
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