ハピネス
『ただのクラスメイト』として行われる会話。交わる視線。


それももうすぐ『彼氏と彼女』の間柄に変わるんだから、今はクール美人天使の事は忘れてやろう!!


――――ツキッ


「んっ……?」


一瞬胸に走った痛みに、胸元に手を当てる。


制服の下にフューチャーの存在を感じている内に、痛みはサァ…ッと消えた。


「………」


ダメだダメだ……今はせっかく比嘉君と下校出来てるのに、それ以外の事考えちゃダメ………


私は何かを封じ込める様に、前だけ向いて歩き続けた。


「アラ龍汰君、こんにちは」


「こんにちは」
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