ハピネス
その刃物はグリグリと心にダメージを付けまくるも、今1番泣きたいのは私じゃない。巴ちゃんだ。


ううん……すでに巴ちゃん、泣いちゃってるじゃない。


謝りなさい天祢!もっとちゃんと謝るの!!


「巴ちゃんごめんなさい…!」


「ヒック………ウクッ……」


私は何度も何度も頭を下げては上げてを繰り返し、巴ちゃんに謝った。


だけど彼女はただ泣きながらお兄ちゃんから受け取ったオルゴールを開け閉めするのみで、それがまた私の心を抉る。


「比、比嘉君もごめんなさい……私きちんと弁償するから……」


「―――八ッ?何言ってんの?」
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