ハピネス
私を心配してくれてるけど素直になれなくて、どうにか話を聞き出そうとしているらしいリリア。


惟万理に続いて普段ズバッと系の人間2人の温かさに、もう何度目かも分からない涙の波が押し寄せて来た。


とりあえず彼女がくれたチョコを舐めると、本当に心がスーー…ッと落ちついていくのを感じる。


「落ちついた?」


「うん…あのね………」


不思議なチョコのお陰で、惟万理の時より冷静に話す事が出来た。


もう一度病院での出来事を話し終えると、リリアはしかめっ面。


「とんだシスコンヤローだったのね、あの男の子」


「リ、リリア…」
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