ハピネス
さっきから気分が上がったり下がったり忙しい私に、真っ直ぐな瞳で問いかけるリリア様。


多分もうそろそろハピネスとして働いて貰いたいんだろう。確かにお見舞いに行って、惟万理と電話して…ってやってたら、結構な時間経っちゃった。


「分かったよ……頑張ります」


とてもじゃないが、今はやる気なんて出ない。


でも一度引き受けた事だし、何かやってる内にいいアイディアが浮かぶかもと、私は私服に着替える為クローゼットに手をかけた。


「―――ねぇ、天祢」


「何?」


「そんなにオルゴールの事気にしてるなら、明日の願い事それにしたら?」
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