ハピネス

ペラペラと勢いづいて止まらない口をどうにか止め、もう１回頭を下げようとしたら、比嘉君が慌てて制止して来た。


お次は私の方がポカーンとする番で、気マズそうに明後日の方角に目を向ける比嘉君に注目する。


「もう……昨日の事はいいから」


「えっ？い、いいって？」


「オルゴールは修理に出すし、巴もどうにか宥めたから。オレも昨日は言い過ぎたよ……ごめん早乙女」


「………っ」


ねぇ比嘉君…気づいてる？


申し訳なさそうに謝ってくれてるけど、さっきからずっと私とまともに目が合ってないよ？


「修理に出すなら、やっぱりお金…」