ハピネス
教室の壁に掛かってる時計は3時間目開始まで残り3分位なのに、アナタは何を仰っているんだい?


ポワンッと聞き返した私の腕を、惟万理はガシッ!と掴んだ。


「いいからいいから。行きましょう~~~♪」


「えっ!?ちょっと惟万理!?」


いきなり立ち上がらされて戸惑う私と、ニコニコと楽しそうに笑う惟万理。


「あっ、樋高君。先生が来たら私と天祢は保健室行きましたって誤魔化しといて」


「ハァ?なんでオレが……」


「お願いね~~~☆」


「オイちょっと待てよ石仲!」


何ともヘンテコなコンビは、こうして授業サボリが決定した。
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