ハピネス
キャピキャピとお花を飛ばす惟万理に呆れながら、私たちは図書室内へ。


惟万理が「念の為に……」と鍵をかけ、3人で1つの長い机を囲んだ。


私と惟万理が隣同士で、千熊君が私達の真向かいに1人。


「さて…授業サボらせてごめんね、早乙女さん」


「ホントだよ………一体全体どうして、こんな事に……」


「んーーー…ハッキリ言っちゃえば、龍汰関連かな?」


「――――…えっ?」


突然千熊君の口から飛び出た比嘉君の名前に、私は反応がワンテンポ遅れた。


「実はね、昨日龍汰からオレのケータイに電話がかかって来たんだ」
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