ハピネス
ポワンポワン花を飛ばして喜んでいるとリリアがズバリ図星を突いて来て、私の動きが止まった。


「…確かにリリアの言う通り、朝日のジンクスの説明受けた時は別の願い事叶えて欲しかったよ」


「だったらどうして………」


「だってそれは、変えられるから」


私の最初の願い事、比嘉君と両想いになれます様に。


ジンクスでカップルになれるなら、ラッキーだと思ってた。


だけどそれは本当の両想いではないんだって、気がついたんだ。


例えハピネスのお礼で彼女になれたとしても、つき合っていく内にきっと私は後悔していた。


“違う”と。
< 257 / 411 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop