ハピネス
「ちょっと待って惟万理!確かアンタ達がカレカノになったのって、アンタがハピネスになった時期と同じ位じゃなかった!?」


早乙女の言う通り、2人がつき合い出したのはさっき石仲が“リリア”という人に会ったと言っていた頃。


まだ春の桜が舞うある日、オレは隣にいる友人から『彼女が出来た』と言われたんだ。


「じゃっ、じゃあ惟万理と千熊君がくっついたのって――――…」


何か焦った様子の早乙女に、黙って首を横に振る石仲。


「ハピネスになる前から士源が好きだったのは認める。だけどハピネス中に、願いを変えたの。この願い事はダメだって」
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