ハピネス
どうして比嘉君が私の部屋にいるのか疑問に思ったけど、よくよく見てみたらここ私の部屋じゃない。


白い部屋は病室で、私は口元に酸素マスクの状態でベッドに寝かされている。


「なんで……私、病院……」


「お前覚えてないのか?子供庇って歩道橋の階段から一緒に落ちて、病院運ばれたの!」


「あ…あーーー…」


比嘉君の言葉で、記憶が一部蘇って来た。


そうだ、私巴ちゃんの退院日に出かけて歩道橋歩いてて……


ちょうど巴ちゃんと同い年位の男の子が階段から落ちそうになったから、咄嗟に助けたんだっけ…


「ナッ、ナースコール!!」
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