ハピネス
脆くなった土みたいに崩れる記憶を固めていると、比嘉君がナースコールを押す。


「オイ惟万理、お前いつまで泣いてんだ」


「泣っ、泣いてないし……グスッ」


数時間後……私のベッドの周りには惟万理と千熊君と比嘉君、同級生3人が集合していた。


今日は3人がお見舞いに来ていて、カップルは私が目覚めた時ちょうどトイレに行っていたらしい。


それで看護師さんに私が目覚めた事を聞き、病室へダッシュ。


『天祢~~~っ!!』


『キャアアアア!!惟万理っ!?』


惟万理は私を見るなり抱きついて来てワンワン大泣きして、大変だったな。
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