ハピネス
ババババッとパニック状態の脳内を整理した私は、美女に病院の受診を進めて思いっきり走り出した。


は、早く音楽室に戻らなきゃ!


そんで練習が終わったらさっさと教室行って、ずっと惟万理と一緒にいよう!!『危ない人がいた』って言ったら、傍にいてくれるハズ!!


もしかしたら信じてくれなかったり、先生に報告!って騒がれるかもしれないけど――――…とりあえず今は、あのおかしな人から離れなきゃっ!


運動は苦手な私だったけど、一生懸命廊下を駆け抜ける。


「ちょっと、人を危ないヤツ扱いしないでくれない?」


「―――――…っ!?」
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