ハピネス
惟万理の気遣いにジーン…と感激していると、先程と同じく私のベッドの左側に座っていた比嘉君が私に問いかけて来た。


うう……やっぱり2人っきりは緊張する………


でもきちんと謝らなきゃ。まさかまた謝罪しなきゃいけない事になるだなんて、頭が痛いけど。


「あの比嘉君……ごめんね。せっかく巴ちゃんが退院出来たのに、その日に私が入院しちゃうなんて……」


私が握りしめた影響で、シワが寄る掛け布団。


私が階段から落ちた出来事も、無かった事に出来たらいいのに……


「なーーに言ってるんだよ。お前は何も悪くないだろう、早乙女」
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