ハピネス
ズドンと大きな岩を頭に乗せて落ち込む私を、比嘉君の優しい声が包む。


「お前は男の子を助けたかったんだろう?そして助けて、あの子は無事だった。お前も先生が大丈夫だって言ってた。だったらオレはもう何も言う事ねぇよ」


「比嘉君……」


ああ、優しい………


本当にこの人は優しくて暖かい人だ。


フリースローを教えてくれた時からずっと変わらない…ううん。


比嘉君はきっと、私が会う前からこういう人だったんだろうな。


こんなにステキな人だったら、ボヤボヤしてたら誰かにとられてしまうかもしれない。


そんなの………嫌だ。
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