ハピネス
リリアにも惟万理にも頑張りなさい言われて、ハピネス終了時から私なりに頑張って来たつもりだった。


もう少し時間をかけても……とも思うけど、そろそろ……


「でも早乙女、お前あんなに寝るなんて、なんかいい夢でも見てたのか?」


「えっ?」


湧き上がってくる“緊張”をどうにか封印しようとしていると、再び比嘉君に問いかけられた。


夢………?


「分からない……そう言われるとなんか誰かに会った気がするんだけど、ハッキリと思い出せないんだよね」


意識を集中させても、頭の中にボンヤリと霞がかかっている感じがして晴れない。
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