ハピネス
一生懸命走っていた……つもりだったのに、あっという間に美女に前方に回り込まれて、足に急ブレーキをかけた。


な、に……?


今この人、走って私の前に回り込んだというより………まるで風船みたいにフワッと浮いた様な感じで、凄い滑らかに立たなかった!?


「ハァ……ハァ……な、何なんですかアナタ!先生呼びますよ!!」


これ以上かかわり合いになりたくなかったけど、ただ逃げるだけじゃダメなんだ…!


こうなったら誰か偶然通りかかってくれるまで、時間を稼ごう!それしかない!!


「だから言ってるでしょう?私は………天使だって」
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