ハピネス
後半は自分にだけ聞こえる様に、比嘉君に答えた。


だってあの日は私が比嘉君を好きになったきっかけの日だもの。


忘れる事なんて、あり得ないよ……


「あの時、苦手な事にも頑張って取り組む早乙女がキラキラ輝いて見えてさ…引かれるかもだけど、それからよくお前の事見る様になったんだ」


「私を……?」


「そう。で、大人しくて目立つ方じゃないけど優しくて芯が1本通ってる子なんだなって気づいて……好きになった」


ウソ…


じゃあ…もし比嘉君が今語った事が全て真実なら……


私達、お互いを意識し始めたの同じタイミングだったの?
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