ハピネス
1つ、また1つと語られる比嘉君の想いが、ストレートに全身に染み渡る。


やっぱり私、まだ目覚ましてないんじゃない?これも夢なんじゃないの?


泣きそうになるのを堪えていると、比嘉君がキリッとした表情を強めた。


もうどんな表情でもカッコ良く見える私は、重症だ………


「早乙女 天祢さん。入院中に何言ってんだって思われるかもしれないけど―――…オレとつき合って下さい」


きちんとイスから立ち上がって深々と頭を下げる比嘉君に、とうとう涙腺が崩壊した。


「フェッ……ヒック…」


「早、早乙女!?なんで泣いてんだっ!?」
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