ハピネス
突然放たれた甘いセリフに、私の顔は真夏の外を歩いている時よりずっと熱くなる。


「んなビックリするなよ。オレだって恥ずかしいんだから」


「え、え、あっ、ありがとうって言うものなの?こういう時って……」


「引かれるよりは嬉しがってくれたらオレも嬉しい」


「分、分かった………ありがとう//////」


教科書で口元を隠しながら言うと、比嘉君は笑ってくれた。


両想いになってから、私達の空気感は変わったと思う。


前から優しかった比嘉君だけど、今はその優しさの中に甘さが加わって……私はドキドキしっ放し。


でも、嬉しい。
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