ハピネス
ずっとつき合いたいと思いながら、心のどこかで諦めていた恋。


その恋が実って、彼氏と彼女として笑い合えるなんて、嬉しくないワケが無いよね?


毎日交わす様になった電話も、こうして直接する会話も、全部が私の宝物。


「お前明日も学校来るの?」


「明日は勉強じゃなく吹奏楽部の練習として来るよ」


さっきまでの暑さに対する憂鬱さはどこへやら、私の周りには花が舞っていた。


私は今、幸せだ。


だけど…この幸せを報告したいのに、私の前に現れてくれない人がいる。


その人とは、もちろんリリアの事だ。


「会いたいなぁ………」
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