ハピネス
そういう時は例え濡れても、シャワーを浴びて着替えれば済む話。


でも今回は、そんな簡単には行かないのだ。


「………」


ボソッ…と口を動かすも、声が上手く出てこない。


「へっ?」


聞き取れなかったらしい士源が目をパチパチさせながらオレを見ているのを感じつつ、また口を開いた。


「き……だよ………」


ああ…クソッ……


やっぱりちゃんとした文章にするのに、どっかで抵抗している自分がいる……ッ


「オイ龍汰、お前さっきから何言ってるんだよ」


今回も聞き取りダメだった士源の周りには、たくさんのハテナマーク達が。
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