ハピネス
今まであのジンクスを100%信じた事なんて、一度も無かった。


比嘉君と両想い…と夢見ながら“天使なんかいるワケない”という考えもあって、あくまでジンクスはジンクスという考えだった。


だけど、いる。


今、私の目の前に、本物の天使がいるのだ。


「朝日のジンクスの“もっと”詳しい話、聞きたくない……?早乙女 天祢さん」


最早この人が私のフルネームを知っていた所で、驚く事もないんだ。


天使のイメージとは似ても似つかない妖艶な微笑みを溢す美女に向かって、私は口を動かしていた。


「いい結果が、得られるなら」
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