ハピネス
色々考えている内に風で乱れた髪の毛を手で整えてから、天使の羽を羽ばたかせて木から下りる。


フワフワと空中を漂っていると、ふと気づいた。


私の目線の先に、女の子が1人立っている。


「――――…っ」


その子を見た瞬間……いきなり私の心臓がドクンと大きく脈打った。


その子が着ているのは、茶色のブレザーに白と黒のチェックのスカート。


この学校の女子の制服とは全く違うデザインだから、あの子はここの生徒じゃない?


なのに…どうして私、あの制服見た事がある気がするの?


「ハァ……ハァッ………」


く…苦しい………
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