ハピネス
なぜだか分からないが、あの制服を見ていると呼吸がしにくい。


私は急いで地面に足をつけて、深呼吸を繰り返す。


「オーーイ、もうそろそろ帰るぞーーー」


「あっ、叔父さん!」


こめかみを伝う冷や汗を拭っていると、女の子は近づいて来た私服姿の男性に駆け寄って行った。


「どうだった?久し振りの中学校は」


「久し振りと言っても、まだ卒業して4ヶ月だけどね。先生方、皆元気にしてたよ。でもなんで夏休みなのに制服着てるんだって言われたーーー」


「ハハッ。夏休み中でも部活頑張ってるんです!って、胸張って言ってやったか?」
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