ハピネス
私の家は、両親と一人娘の私の3人家族。


母は買い物、父は仕事と誰もいない自宅で、私は自室でリリアにお茶を出していた。


「いいって言ってるでしょう。名前も呼び捨てでいいし、何度同じ事聞くのよ」


そう言って紅茶を啜るリリアは、目も髪も日本人らしさ0で外人さんっポイ為、かなりその姿が絵になっている。


「そうですか…じゃなかった、そう……」


私もリリアみたいな美貌一欠片でもいいから欲しかったと内心凹みつつ、クッキーを摘まんだ。


リリアはどう見たって13、誕生日が来れば14の私より年上なのに、敬語はいらないと言う。
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