ハピネス
リリアは髪も目も服も日本人ぽくないし、何より背中の羽が目立つ目立つ。


だけど段々受け入れて来てしまっている自分がいて、なんか冷や汗が止まらない。


私、絶対悪魔とかゾンビとか邪悪なものはもちろん、天使や人魚とかでも目の前に現れたらパニックになる自信があった。


実際学校でリリアに会った時は超絶パニックになったのに、こんなにも早く適応出来るもんなの!?


「フゥ……この紅茶、おいしいわね」


1人でグルグル頭を抱えていると、リリアがカップをソーサーに戻す。


数秒間お互いに沈黙し、最初に話し出したのは私だった。
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