ハピネス
「あの……リリア?朝日のジンクスの詳しい話、聞きたいんだけど………ダメかな?」


若干忘れていたけど、リリアは上母中学に伝わる“朝日のジンクス”に関わる天使なのだ。


ジンクスの上部だけしか知らない私達生徒と違って、きっと何もかも把握しているハズ。


「…………」


リリアはジッと私を混じりけの無い、キレイな水色の瞳で見据えた後、ゆっくりと口を開いた。


「天祢達生徒が知っているジンクスの内容は、朝日と一緒に天使を見たら、その天使に願い事を叶えて貰える……でいいのかしら?」


「うん………それで大体合ってるよ」
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