ハピネス
アワアワパニックになってノートで顔を隠していると、惟万理が比嘉君にやたらと“色々あって”の部分を強調して言っているのが耳に届いた。


きっと今もニヤニヤしながら私を見下ろしているんだろうけれど、反論する気力が湧かない。


「まぁこの席風通し良くって眠気誘われるのは分かるけど、まだ授業あるんだから寝んなよ早乙女」


「ううう……それはさっき惟万理にも言われました……」


「アハハ、そっか。じゃあな早乙女、石仲」


比嘉君はヒラヒラと手を振ると、他の皆にノートを配りに行ってしまった。


「き、緊張したぁ~~~…」
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