例えば魔女と恋をして
「今日から一緒に働かせて貰います。暁直登です‼
右も左もわからない若輩者です。熱い指導を宜しくお願い致しますっっ‼」
入社当日。
自己紹介までは完璧だった…。
だけど課長の一声で俺の運命は変わった…。
「よしっ!八神、新入りのサポート宜しく頼むな!暁、お前のデスクは彼女の隣りだ。」
「はいっ‼」
そう言って自分のデスクの隣にいる、これからお世話になる先輩に挨拶をしようと思い、視線を向けた瞬間
視界に飛び込んできたのは…
魔女の姿だった。
女子の制服が可愛いことがけっこう有名なこの会社で…
黒装束っ⁈
「な、なんで彼女だけ…制服じゃなくてあんな格好してるんですか…っ⁈」
そして、なぜ周囲はそれを普通に受け止めてるんですかっ⁉
「魔女…八神はあの身なりだが、全てにおいてこの課…会社で一目置かれてる社員だ。
あいつについていけば間違いないぞ。」
耳元で囁く課長の言葉…。
いやいや!一目置かれてるのはあの不気味な格好でしょうっ⁉
だってあれ、普通じゃ内でしょっ⁈
その日から俺に自然とできた3秒ルール。